池田あきこのアトリエ日記

今週はいいことと良くないこと（どんなことかは内緒）が重なってハラハラどきどきの一週間。どきどきしながらも、机にしがみつくように絵を描き続け、ああ、ついにあとわずかでポップアップのすべての絵が完成します。ポップアップってまるで札入れみたいに、部品がいっぱいあるんだよ。今度のはポップアップアーチストの高橋さんも凝りに凝った飛び出し方。開くと紙で音が出る仕掛けもあるのよ。もちろん私も渾身込めて、描いて描いて、餅つきのように一枚づつ仕上げてきました。あと表紙の枠を描くだけ。出来上がるのは来年だけど、楽しみだなー。
そして切り絵第二段はもう出版。日曜の柏高島屋では切り絵の実演もしちゃおうかな。大野さんにも即興で切ってもらってさ。風邪はまだ微妙だけど、ぜひ見に来てねー。

舞子が一週間の出張なので、カフェがうちに帰ってきた。おりしもらんちゃんも朝帰り。
みんなが集まってまるで法事みたい。さしづめらんちゃんは本家の大ばあちゃん。でっぷり太って貫禄たっぷり。複雑な過去がありそうね。
人づきあいも猫づきあいもへたなカフェはコムデギャルソンで黒尽くめ。でも粋なお姉さんと呼ぶにはちょっとトウが立ってる。
それでもせっかく老若男女寄り合ったのだから茶でも飲んで、昔話のひとつもすればいいのに、乱暴者のボンちゃんが何もかもぶちこわす。無礼なこねこに説教するでなくらんちゃんは又家出。カフェは舞子の部屋に逃げ込んで、相変わらず居間はボンちゃんの天下。
教育が悪かったのかしらと反省しつつ、気の毒なカフェと添い寝の毎日。仕事も猫の機嫌取りもホント忙しいってば。

このところ、公園で猫たちが大騒ぎ。確かうちのらんちゃんが「ナオエ！」と鳴き出したのは春だったと思ったけど、秋にもその季節があるんだ。夏ごろにボンちゃんがふとんにおしっこをするようになっちゃって、ボンちゃんをくれた友人が言うことには「それはマーキングだよ。マーキングするようになったら去勢しないとだめ」「えー、もう？ちょっとかわいそうだなあ。いつ頃すればいいのかしら？」と聞けば「１０月」ときっぱり。
１０月に入ったら急に外に出たがるようになったので「もうそろそろしないとだめかなあ」と思って、猫のお医者に電話してみた。「４月生まれなら、ちょっと早いですね。１２月くらいでいいでしょう」とのこと。
ああ、よかった。いつも悩むのよね。去勢にしても避妊にしても、なんだか一度もいい思いをせずに、とられてしまうのかと思うとあまりに気の毒。でもやらなければ、近所にも迷惑だろうし・・決断が引き伸ばされてほっと一息。そして公園の鳴き声にも反応しないボンちゃん、まだまだ子供でほんとによかった！

キャッツは何度も見ているけど、キャッツシアターで見るのは初めて。すばらしいね！劇場中が巨大なゴミ捨て場。大きなやかんや靴にギター。色彩も統一が取れているのに、これからサーカスかお祭りが始まるようなわくわく感でいっぱい。そして劇場内のいたるところから猫たちが現れてくる。しなやかに踊る猫たちの動きはいたってなめらかで、これは人なのか猫なのか？人の体というのも改めてきれいなものだと思う。内容は今までと同じなのだけど、まるで箱ぐるみが歌って踊る立体絵本！とても美しい。
キャッツは１１月でちょうど２５周年を迎えるんですって。ダヤンも今年から２５周年目に突入。思えば、初めてキャッツを見たのはダヤンが生まれてまもなくの頃。一緒に育ってきたと思うとますます親近感を感じちゃう。
そして来年キャッツは千秋楽を迎えるとか。まだご覧になっていない方、キャッツシアターで見るキャッツは格別だよ！

来春モエの取材で、再び富山県の高岡へ。25周年記念ワインオープナーの流し込みや鋳物の製造過程を見せてもらった。とろりと熱いキラキラのアルミを大きなひしゃくで砂の型に注いでいく様子はすごく面白い。
さてたたらの町を後にして、今日は黒部峡谷鉄道、トロッコ電車に乗っちゃった〓一度乗ってみたかったけど、絶景！まるでフィヨルドだね。

ほんとにいい気候になりました。パリのスケッチ紀行はもろもろの事情で来春の出版になったけど、今頃のパリもいいだろうな。今年のパリこねこ会議はフランス行きもさることながら、キャンバスにパステルという新しい試みでなかなか楽しかった。秋も引き続きこねこコネクションでパリの写真を混ぜたりして、おしゃれな商品が上がっています。その辺の裏話は革こぼれ話でもごらんあれ。
で、私は早くも来年２５周年ベイビーの構想に取り掛かっているところ。佳境に入ってきたポップアップと平行してすすめるので、１０月は忙しくなりそうな気配。さあて、来週からエンジンかけていきますか！

明日から秋だって天気予報でも言ってたけど、蓼科はもう秋。ご心配いただいた腰はだいぶいいようなので、週末は蓼科に行きました。針の先生が「歩け歩け」というので、散歩に出たら、栗がいっぱい落ちているではありませんか！むくの面倒だなと思ったけど、食べられるものがごろごろ落ちているのだから、拾わずにいられましょうか。でもね、小さい分むくのはとっても楽。マツタケご飯の元と一緒に栗マツタケご飯！なんてぜいたくな！相模湖のダヤンカフェにも寄って、スパゲッティとハンバーグ食べてきました。
ボンちゃんにダヤンのペットバンド買ってあげたら、これが超便利。いい買い物しちゃった。

又参りました。今度は腰痛。話には聞いていたけど、これほどとは・・常に腰痛に悩まされている方、お察しします。始まりは長野への一泊ツーリングの朝。でもたいしたことはなかったので、気にせず出かけ、昼間は割りに平気だったけど、朝方痛さで目覚めてしまいました。で、楽しそうな牧場へのショートツーリングも断念。ともかく帰りたい一心で、傷ついた動物のようにほうほうの体で家へ。バイクに乗ること自体はなんともないの。
次の日はじゅうたんに寝転んだまま、映画３本見ました。そして休み明け、起きられないほどの痛みに、夫推薦の針治療へ。いやー、針の効き目はすごい！原因はといえば、たぶん自己流の腹筋運動。筋肉疲労の後は必ずストレッチをしないといけないんですってね。そのまま冷えたので、筋肉が固まって、足がつるみたいに腰がつったのだと針の先生が言ってました。しかし痛い所があると他の悩みはふっとぶね。やりたいこともなくなっちゃう。ホント・・体が資本です。みなさんも気をつけてね。

ちょっとひと段落ついたので、仕事のついでにギャラリー巡り。まずは吉祥寺トムズボックスの酒井駒子展へ。この方は今ピカ一だと思う。それからバイクに乗り換えてちひろ美術館へ。やっぱり原画ってすごいね。水彩の使い方の見事なこと。独自なこと。でも説明を読むと、苦労して工夫されたようだ。どうも私は嫉妬心が強いかして、昔は展覧会に行くと心騒いで眠れなくなったりしたものだ。でも精神的に大人になり、平常心で見られるばかりか、「よーしやるぞ！」と新たな闘志も燃えてくる。どっちもいつか行こうと思っていたギャラリーで行ってよかった！用事を済ませてラストは友人マオさんの作品展示中のギャラリーマールへ。残念ながらご本人はいなかったけれど、久しぶりに会う木川さんとおしゃべり。晴れてたし、楽しかったー。都会をバイクで走るのもいいね。明日は長野へロングツーリング！晴れますように。

いやー、前々から酔ったあげくの記憶喪失に関しては、われながら「ひどいな」と思っていたものの、今回は参りました。わが社秋冬内見会の後、いい気分でうちの部長、それにお客様と飲んだわけであります。二本目のワインを開けるまでは覚えているけど、その後の記憶は皆無。どうも私が強引にお誘いして、カラオケに行き、それはもう陽気に踊っていたそうです。楽しい、楽しいとはしゃいでいたそうです。それからどうやってうちに帰ったのかも分からない。「やばいよ」とみなに言われ、携帯も信用もなくしてがっくり。特に残念なのはそんなに楽しかったのをまったく覚えていないこと。反省しきりの割には、今日も財布を会社に置いたまま昼ごはんを食べに行ってしまいました。こりゃお酒だけの問題じゃないね。
と正気に返ったところで、大島絵本館での原画展、８月いっぱいと書いてしまいましたが、９月２８日までの開催です。ごめんなさい。そしていらして下さったみなさま、本当にありがとうございました。風の盆前夜祭もとてもすてきでした。