Archive for 5月, 2011

ダヤンの森

金曜日, 5月 27th, 2011

去年の春からずっと続けてきた『ボルネオの緑を守ろう』というプロジェクト。

その中の『ダヤンの森を寄附したい』という計画をみなさんのご協力のおかげで

達成することができました!

ホームページにもアップされるけど、ひと足先にお知らせしちゃう。

三月、ちょうど震災があったとき、私はその森を見に行っていたの。

キナバタンガン川沿いの スカウという森の中のロッジに泊まって

小雨の中、悠々と流れる川を船で進んでいきます。

川の両岸には緑の森が続くけれど、川岸まで迫るパームやしのプランテーションも

見えてくる。

緑の回廊計画は 川沿いにある保護区、保存林の間にある土地(2万ha)を確保して

野生動物が自由に移動できるようにするものなんだけど、まだまだ遠い道のりです。

「このあたりですね」

大きくカーブを回ったところで船が止められました。

なんの変哲もない森だけど、ここはダヤンの森。

オランウータンや象にプレゼントすることができる森です。

ほんとはまだ寄附金には少々足りないけれど、このままでは誰かに買われてしまい

プランテーションになってしまいそうなので、先取りして手に入れた森です。

「上陸したい!」

といっても、川岸はつるつるすべる泥。

結局 私だけが上陸したものの、ジャングルが迫っているので

奥へと分け入ることはちょっと無理みたい。

ほらこんな感じ。油断すると滑り落ちちゃう。

?

象の通り道にもなっているというすてきな森だよ。

みなさん、どうもありがとう!

その後に行ったタビンは、プランテーションと熱帯雨林が隣り合っているめずらしいところです。

?

ここを舞台に 今『森の音を聞いてごらん』という絵本を描いています。

去年の『モエ』に描いてから、ずっと完成させたいなーと思ってたの。

だから、ボルネオでも森の中のいろんな音を聞いてきました。

森は音でいっぱいだよ。

九月には出版予定なので、どうぞお楽しみに。

来週、6月一日には久しぶりに新店がオープン!

立川のグランデュオ、六階でお待ちしています。

気仙沼の港

金曜日, 5月 20th, 2011

気仙沼で支援の仲立ちをしてくれていた方が、気仙沼をぐるりと案内してくれた。

実際にこの目で見るのは衝撃だ。

町へと走りだしたときは「ああ、けっこう片付けられてる。お店も開いてるし」

と思ったけど、気仙沼は坂の多い港町。

坂道をだんだん降りてきて、家の中を覗き込むと

まだまだ津波の爪あとはがっちり残っている。

なにより悲惨なのが港だ。

気仙沼湾にはもれた重油から火が回り、湾一帯が火の海になった。

火は次々に飛び火して、4日間燃え続けたそうな。

さぞかし活気があったと思われる魚市場のあったところは、

一メートルも地盤沈下して海水に浸かっている。

元の道に引かれた白線が水の下で揺らぐのが見える。

海には真っ黒に焼け焦げた漁船が何隻も浮かんでいる。

流されて陸に上がっている大型漁船。

さかさまになっている小型船。

船と何台もの車がからみあったまま、色をなくしたおそろしい塊になっている。

盛り土をした道以外の湾内はがれき、がれき、がれきの山。

「重機が足りなくて、順番にやっているっちゅうことだけど」

二ヶ月を過ぎてこのありさまならば、当時の悲惨さはいかばかりだろう。

助かった人だって「もうやだ!もうやめた!」って

心も体もへなへなと崩れ落ちてしまったことだろう。

でも人は生きるのを やめるわけにいかない。

どんなにひどい状況でも、立ち上がって歩き出さないとならない。

「魚市場を六月には再開するって言ってるけど、まず無理だろうな」

六月からはカツオ漁の最盛期。

あせる気持ちは泣きたくなるほどよく分かる。

そして無理を押しても再開という心意気が希望の灯だ。

震災後、気仙沼で解雇された人は四千人。人口七万五千人の町で四千人。

ほんとに国が早いとこ動いて欲しい。

希望の灯を消さないで欲しい。

興奮して長々と書いてしまいましたが、ここでご報告。

直営店などでみなさんにご協力いただいた店頭での募金

支援グッズを売ったお金、社内での寄附金

合わせて250万円を、今日日本赤十字に寄附しました。

別途、オンラインを通しての寄附金は『難民を助ける会』に

寄附させていただきます。

詳しくはホームページでごらんください。

みなさん、ご協力、ほんとにありがとうございました!

少しでも復興の手助けになってくれればと思います。

あともうひとつ。

新宿ラビリンスは今年で五周年を迎えます。

五周年でずっと前に頼まれて五レンジャーを描いたけど、

なんか元気が出る絵になったでしょ。

その記念サイン会をあさって22日、なんと猫の日に開催。

どうぞお出かけください。

気仙沼に軽トラを

金曜日, 5月 13th, 2011

長年わちで倉庫から倉庫への移動やイベント什器などを積んで働いてくれた軽トラ。

その後はマイコにもらわれて、結婚式の引き出物なんかを運んだり

日常の暮らしでも大活躍。

その軽トラを気仙沼に運んでいくことになりました。

被災地では流された車も多く、きっと役に立ってくれるでしょう。

革のデザイナーが置いていった原付とともに整備士がきちんと整備してくれ

タイヤも交換してくれたので安心。

もう一台バイク屋が寄附してくれるそうなので、軽トラにバイクを二台積んで、夫が運転。

私はジープに会社の人たちや友人たちが集めてくれた、いろんな物資を積み込んで行く

つもりです。

なんと革工房のアケミのお母さんは土建組合からまたもや靴を50足も

集めてくれました。

明日の朝早く出て行くけれど、事情がよく分からないから、到着は何時になるのかな。

けなげな軽トラくん、今度は気仙沼でしっかり働いてね。

賑わうゴールデンウィーク

金曜日, 5月 6th, 2011

予測がまったくつかなかったけど、思いのほか賑わったゴールデンウィークでしたねー。

ニュースのコメントでも「こうして出かけることも支援になるのでは」という言葉が

しばしば聞かれました。

ほんとによかった。

支援の心で普通の暮らしを!だよね。

支援も長く続けなければならないけど、経済のためにはお金も使わないと

日本がまいっちゃう。

スタンプショーも大賑わいでした

来てくれた方ありがとう!

サイドカーミーティングでも支援物資はとても売れて、寄附やもろもろ合わせて

百万円ほど寄附できるようです。

三日には松屋とまぁるのチャリティ展に行ったけど、どっちもすごい賑わい。

特にまぁるは原マスミさんのライブがあったので、狭いギャラリーに入りきれないほどの

人でした。

最後まで聞けなくて残念だったけど、はじめて原さんの歌聞いちゃった。

絵もたくさん売れてたよ。

私の絵も無事売れた。ほっ。

さて、ゴールデンウィークもいよいよ終盤。

最後のお楽しみのお知らせだよ。

明日は浜松メイワンでサイン会

あさっては阪神梅田店でトークショーとサイン会です。

阪神は「まるごとネコフェスティバル」やってます。

被災した犬猫への募金も受け付けています。

その後はキディにも寄ります。

ゴールデンウィークはネコでしめくくろう!