Archive for 5月, 2017

凛として 駆け抜けた人

月曜日, 5月 29th, 2017

笑顔と銀髪が素敵な人だった。

白と黒と赤がよく似合っていた。

イベントでは魔女の扮装をして、踊って、笑って・・

ダイヤモンドみたいに多面性を持つ人だった。

大勢の家族の世話を焼きながら、美術館と不動ほうとうの仕事。

たくさん旅をして、紅茶に造詣が深くて、お能まで演じて。

音楽も大好きで、カフェや音楽堂でよくコンサートを開いていたね。

背筋をしゃんと伸ばして小走りに、いろんなことを同時に気にかけていた。

あれじゃ疲れちゃうと思うけど、疲れないんだよね。

そのせいじゃないんだよね。

これはもう仕方ないこと。

でも早すぎました、あまりにも。

そこが残念でならない。

おっかないところ、やさしいところ、無邪気なところ、気取ったところ。

どれもみんな好きでした。

もっともっとしゃべりたかったし、一緒に遊びたかった。

館長、長恵ちゃん

今までのこと、言葉で言えないくらい感謝しています。ありがとう!

どうぞ安らかに眠ってください。

5月20日、木ノ花美術館の館長が亡くなりました。

IMG_20160611_104030館長

 

外人に人気の伏見稲荷

水曜日, 5月 17th, 2017

いつだって猫展、講演会にはたくさんの方に来ていただき、会場も満席。

ありがとうございました!

せっかくの京都なので、前日入りして伏見稲荷へ。

「ダヤン、日本へ行く」では京都編が一番気に入っています。

京都で再開した元飼い主のリーマちゃんを人力車に乗せて、伏見稲荷へお参りに行く

ダヤンですが、赤い千本鳥居を抜けていく間にリーマちゃんは消えてしまい・・

ちょっと切ない話です。

漫画は資料を見て描いたので、今回初めてくぐる千本鳥居。

京都からたった二駅なのに辺りは緑の森に囲まれ、リーマちゃんが消えていくには

ぴったりのシチュエーションでした。

そしてお稲荷さんといえば、お使い役のキツネ。

伏見稲荷にも大勢の狛狐があちこちにいます。

狛狐がくわえているのは稲穂、巻物、玉、鍵の4種。

稲荷神は穀物の神様だから稲穂は当然、巻物は知恵。

その二つは分かるけど、玉と鍵は陽と陰、天と地を示すとのこと。

面白いね。

花火が打ち上げられるときの掛け声、「玉屋―!」「鍵屋-!」は花火屋の屋号だけど、

これもお稲荷さんの狐がくわえている玉と鍵に由来するよう。

なんだかわちふぃーるどっぽい話です。

今伏見稲荷は外人に人気ナンバーワンのスポットだそうで、この日も外人だらけ。

それもむべなるかな。

山の上まで続く朱色の鳥居のトンネルと緑の森の調和。

ほかの国では絶対見られない光景だもの。

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京都のいつだって猫展

月曜日, 5月 8th, 2017

連休はめったにないほどいい天気だったね。

イギリスから来たサイドカーの友人夫婦と木ノ花美術館に行ったり、

蓼科から八子が峰のサイドカーミーティングに参加したりと走り回っていた。

どこに行っても素晴らしい富士山が拝めてイギリス人も満足。日本人も満足。

そして今週土曜は京都文化博物館で開催中の「いつだって猫展」で講演会。

今は猫ブームというけれど、お江戸の昔も大きな猫ブームがあったらしい。

博物館のホームページを見てみたら、あら、面白そう!

江戸の昔の猫、化ける猫や福を招く猫、おもちゃ絵になった猫。

なんといっても立役者は歌川国芳。

着物の柄や題名に魚、イカ、タコといった猫の好物、貝、小判、鈴などをあしらうなど、細部まで猫にまつわるもの尽くしの絵師のこだわりも、お楽しみあれ・・とある。

娘のマイコも高校時代に国芳に感化され、地口屋なる今猫浮世を描いている。

これは楽しみだ。

せっかくなので、私のもろもろ猫話も講演会の内容にプラスしてみよう。

講演会の席はまだあるようなので、興味ある方は聞きに来てね。

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