池田あきこのアトリエ日記

お盆休みに今度は行楽ツーリング。楽しかった！牡鹿半島から安比温泉、東北サイドカーミーティングへ。そして十和田湖から奥入瀬、八甲田を抜けて青森津軽半島を走り抜け、竜飛岬。ごらん、ここが竜飛岬?と歌いながら南下。五能線と海側を競いながら秋田へ。海沿いの道はいろんな顔を見せてくれる。
もっと年取って、暇になったら、海沿いを小さなバイクで走って、日本一周したいな。そして気に入ったところで長逗留して、その土地の絵本作るの。楽しそうだなー。年取るのも悪くなさそう。

６日の広島、９日の長崎と引き続き、毎年この時期は戦争に関する番組が多いですね。私、それはとてもいいことだと思う。だんだん戦争を経験した人たちも少なくなっていく。私の父は個人主義で気楽な人だけれど、何年か前、急に「戦争について書き残しておきたい」と言って、自分の戦争体験を書いた。表紙に絵も描いて、孫たちが小冊子に仕上げ、知り合いの人たちに配った。小学校の先生をしている兄に頼まれて、子供たちに話をしたこともある。「だけどなあ、ぽかんとして聞いてるんだ。なかなか分かってもらえないだろうな」分かってもらえなくてもいいじゃない。聞いたことは何人かの記憶に残る。もっと戦争についてみんな知るべきだし、憲法九条に関しても、極端にならず、論議を交わすべきだと思う。『ダヤンと王の塔』を書くとき、私は自国を守ることと平和の葛藤をずいぶん考えたけど、いまだに答えが出せずにいます。

暑中お見舞い申し上げます。毎日すごい暑さだけど、やっぱり夏は暑くなくっちゃね。今年の夏はなんか生き物が元気です。夜中までやかましく鳴いているせみも去年より倍くらい大きい気がする。昨日は地下鉄の車内にかなぶんがいました。つかまえて、手の中に入れ、東京駅で放してやったけど、手をカジカジされて痛かった。うちへの帰り道、川沿いの道にはちょうちょみたいにひらひらとこうもりが飛び交ってます。飛んでいるこうもりの姿は捉えがたいけど、この間制作のパートさんが見つけてきたこうもりをじっくり観察。こうもりってかわいいね。すごく小さいのに羽もかぎ爪もしっかりそろっていて、本当に良く出来ていていとしい。今、制作の冷蔵庫に冷凍保存してあります。ひえひえのこうもりって涼しげだよ。

月曜夜、無事に帰ってきました。雨予報もあり、途中でトラブルも発生と、ドキドキしましたが、終わりよければすべてよし。自分としては超楽しいサイン会巡業でした。といっても、開催の方々や当方の営業はさぞひやひやものだったでしょう。「もうやめてくださいね」といわれるかも。でも次もまた行っちゃうよ、バイクで。人生、隙あらば楽しむというのが私の哲学ですから。
日曜の八王子お茶会も実はツーリングの帰り道。今回はサイドカーの横に乗っていくから、ちょっと優雅です。お茶会にぴったりかも。その後は国分寺にも寄るよー。

この前の日曜は猫版画家４人のトークショー。柏に来てくれた方、ありがとうございました！『ダヤンと夢の約束』も出来あがり、このところ新刊ラッシュということで、週末から東北巡業サイン会に出かけます。せっかくだから、レジャーも兼ねて、オートバイで回ることに。土曜は１１時に宇都宮のアニバーサリー。３時半には郡山うすい。その日のうちに仙台まで走って、翌日はさくらのデパートで二回。月曜は福島のポニーに行きます。仙台、福島は楽勝だけど、土曜にちゃんと着けるかちょっと心配。もっと心配なのは天気です。雨降ったらやだなあ。なにとぞ降りませんように。そうそう、５日には八王子の喜久屋書店でお茶会もあります。お近くの方々、遠くの方も、是非来てくださいね！

異常発生していませんか？ゴキブリが。「今年はよく見かけるね」「やだね」と話してたところ、いきなり窓から大きな虫が飛び込んできた。ビリーをやりながら「蝉にしては早いな」なんて思ってたら、ハスッと壁に止まったのはビッグサイズのゴキブリ！「ゴキブリだ！」「ギャー！パパー」舞子はあわててビリーを中断。椅子に飛び乗った。ゴキブリ退撃隊の夫がシューを片手に出動。
次の日私は「ゴキブリホイホイ」を買ってきて、猫のえさ周りに置いた。そしたら一晩で五匹。たまりません。あわてて増築。彼らにも好みがあるらしく、大漁のところとまったく不作のところがはっきりしてる。
だけど、ゴキブリってなんであんなに嫌われるんだろう。やっぱりあの色と妙にぺしゃんこなところかしら？気の毒な気もするけど、帰ってきて台所を走り回ってるの見るとぞっとするわね。え？不潔にしてるから？違うよ。いつもと同じだもん。みなさんの所ではいかが？

白夜はほんとにすごかった！とにかく日が暮れないの・・と思い出にひたる間もなく、帰ってきて以来、怒涛の如く新作二冊に取り組んでいます。
「スケッチ紀行ー北欧へ行こう」と「ダヤンの切り絵」
スケッチ紀行は残す所、文章だけに旅先で仕上げてきましたが、切り絵がまだ生なので、今は切り絵に夢中。ハサミ片手にジャンジャン切って、もう手先がハサミ化しそうです。
ちょっと疲れちゃった。思えば、昔イベントで「即興切り絵パフォーマンス」をやったものです。あれは京都大丸だった・・などと昔を懐かしむのも疲れてるから？今日はもう店じまいしましょうか。

見て、夕日が沈む。小さな平底舟の上から、絵を描いてるの。まだ夜は終わらないよ。

サイドカーの友人のバイクでツーリング。
フィンランドは夜中まで明るいよ！
冬とは大違い。

今週末から行ってきます！冬に行ったばかりじゃないかと言われればそうなのです。ちょうど今、「ダヤンのスケッチ紀行ー北欧へ行こう」の文を書いていたら、ふつふつと「夏の北欧へ行きたい！」という思いが込み上げてきて、もうどうしようもありません。きっかけは「モエ」の特集のためのインタビューかも。７月３日発売号の特集は「ダヤンのラップランド紀行」で、冬には長編最終刊のため｢モエ」も同行して、取材してきたのです。わちふぃーるどの大切な要素である水、森、火が揃うフィンランド。冬には火が印象的でした。森と湖の国であるフィンランドの夏はどんなでしょう。そして白夜！
夏のフィンランドになんとしても行ってみたい！そうだ、行こう！行くなら今だ。そしたら本にも冬とは対照的な白夜の北欧が載せられる。インタビューで盛り上がりながら、私の決意は固まりました。
「ほんの短い間だから・・紀行にも厚みがでるし」と周囲にモゴモゴ説明して・・やれやれという顔されても、でも、行っちゃうんだもんね。ねえ、冬の時には私、すごい勢いで描いてきたの。本に載せきれないほど。「早描き」がテーマだったから。今度はしっかり描いてくるつもり。早くたくさん描くんじゃなくて、いい絵をしっかり描いてくる。約束するよ。じゃあ、行ってきます！送れたら又、メールで道中送ります。