今森の絵本を作っていて、夜の昆虫探検に行きたくなった。
けれど、待てよ、子供の頃から町中に住んでいた私は昆虫採集をしたことがない。
はて、どこへ行ったらいいのだろう?
そこで近所の生き物博士に頼んで一緒に行ってもらうことにした。
7歳のタイチや1歳半の柴犬カイも混じって、混成昆虫探検隊の結成だ。
「100%見られます。虫かごいっぱいになっちゃうかも」
と博士の頼もしい言葉。
多摩川上水へ着くなり「あつ、いましたよ!」
と指さす暗い木の梢で樹液をむさぼっていたのは大きなカブトムシのオス。
早速大物発見でテンションが上がる。
それからコクワガタ、ノコギリクワガタ、珍しいと言われるヒラタクワガタ。
オニグモ、アシタカグモ、クワカミキリから青大将(あ、虫じゃないか)まで、
たくさんの生き物を解説付きで見ることができた。
中でもすばらしく美しかったのはセミの羽化。
まだ羽がしっかりしていないアブラゼミはまるで妖精みたい。
ひぐらし、ニイニイゼミと羽化もたくさん見ることができた。
夜の昆虫探検のコツは昼間樹液の出ている木を見つけることみたいだよ。
そして暗い中、街灯が着いているところには、
カブトムシが落ちていることもあるらしいから、探してみてね!