メーカーわちふぃーるどの原点は皮。「モエ」のモノ作り特集取材で、今度は姫路のタンナに行ってきました。タンナとは原皮を輸入してなめし加工、染色から仕上げまでを行う工場のこと。タンニンなめしを得意とするそのタンナさんはうちの好みを分かってくれ、研究熱心で新しい提案もしてくれます。この間のアパレル工場でもそうだったけど、まだ知らないこともたくさんあった。わちのオリジナルカラーがもうそこで18色も作られていて、それもすべて私の絵の中の色を使っていると聞いて「そうだったのか!」と驚きました。それはこの間やめたうちの工場長とタンナの方々が苦労して作り上げた色でした。それぞれの強い思い入れと努力で商品は作り上げられていきます。この頃ずっと私が本を作ることに没頭していられるのはそれぞれの担当がより良い商品を作る努力をしてくれているから。そしてそれは私がいい本を作ろうと思う原動力にもなっているのです。