店の準備は大変だったわ。
まずは外装、内装。あの頃は革人形にのめり込んでいたから、飾れるように、出窓をなるたけ大きくとってもらってね。天井が高かったから中二階を作ったんだけど、当初ははしごで登るようになってた。でも物を持って上れないもんだから、お茶なんかこぼれちゃって、すごく不便。その後ちゃんとした階段に直しました。
「店のシンボルを作ろう!」ってことで、包装紙を決める前日にダヤンを描いたの。
それからいろんなものを作ったり、必要なものを買い出しに行ったり。
とにかく店をやるなんて初めてだったから、てんやわんやよ。でもみんな若くて、パワフルだったからね。
開店前夜は大変だった。あーだこーだと夜中までかかって、店内のディスプレィ。
開店の日ははりきって、11時頃まで開けてたけれど、閉める間際に近所のカフェの人が買いに来てくれて、それがとってもうれしかった。
自由が丘はいろんなことの始まりで、ずっと私たちみんなの誇りだった。
今はもうあの頃のご近所はほとんどなくなってしまったけど、うちが25年続けることができたのはたくさんの人のおかげです。
ほんとにほんとにありがとう!