「社長の本読んで、テルヒがワーワー泣いてるよー」
先週の帰りがけ、企画部長がゲラゲラ笑いながら報告にきた。
見にいくと ホント デザイナーが長編物語最終巻
『ダヤン タシルへ帰る』を読みながら、
滂沱の涙を流している。
「何度読んでも泣けるっす」
彼女はこの本の一番最初の読者でもある。
なにしろ見本が刷り上ってきたとき、真っ先に読んでいたもん。
うちの娘は子どもの頃『ダヤンのおいしい夢』を読んで泣いていた。
つい最近も『ねこ話』を読んで泣いたと言っていたけど、
これを読んで泣くのはたぶん舞子だけ。
懐かしい思い出がいっぱいつまっているからね。
自分の本を読んで泣いてくれる人がいるってうれしいものだ。
記憶では私がもっとも泣いた本は『椿姫』で、
この間古本屋で売っていたので つい買ってみた。
きのう 読み終わったけれど、まったく泣けないのはなぜ?
若かったからかな?
それともリアリティにかけるから?
むしろアルマンにいらいらしてしまう。
最近は漫画の『リアル』で泣いた。
泣くツボも年とともに変わってくるねー。