不思議な国‘わちふぃーるど’にはいろいろな記念日があるけれど、
メーカーとしての‘わちふぃーるど’にも記念の年がたくさんある。
1976年は革工房わちふぃーるどがデビューした記念すべき年だ。
勤めていた会社をやめ、作ることを仕事にしたかった私は
母の革教室にあった革でいろいろなものを作り始めた。
それを持って売り込みに行ったところ、「お母さんのところで量産できないか?」
と言われ、教室の生徒さんをパートさんにして家内工業が始まった。
妹も加わって、最初は1社だけに納めていたのだけれど、そこが倒産。
はじめて‘わちふぃーるど’という名前で革工房として、
ギフトショーに出展したのが1976年なのだ。
思い出しても笑っちゃうほど楽しかった!
始まったばかりのギフトショーはいわゆる贈答品が多くて、
今のようにかわいい雑貨とかはなく、うちの商品は目立っていた。
まだダヤンはいなかったけれど、タンニンなめしの革に革版画の要領で
凹凸をつけた柄を布で拭き染めしていく。
オオカミに乗って月を飛ぶフォーン、羊の模様の服を着た女の子、
とにかく変わった柄でよく売れた。
あれから39年、もうあのころの商品を持っている方はいないかも。
そしてこの激動の時代に続けてこられたのは、売ってくださる方々、
買ってくださる方々がいてくれたおかげ。
ありがとう!の気持ちを込めて、この春からはサンキュー企画が始まります!