曼荼羅の銅版画を作るため、先日久しぶりに大船の版画工房に出掛けた。
大船に行くのは長編の挿絵でエッチングをやって以来だから10年ぶりくらい。
今まで製版をしてくれたところが廃業してしまったため、加藤さんは苦労している。
どこに色版を乗せるか、刷った主版にコピックで色を載せていくが、
「隣り合わせはダメ、円の外周はダメ、ズレるよ。」
と加藤さんの注文はむずかしい。
色の場所が決まったら、ベタッとならないよう、自分で色版を削りニュアンスをつけていく。
モデラ―でコシコシと根気よく削っていくと、その部分だけ色がフワッと薄くなる。
ダヤンと王の塔で初めてメゾチントに挑戦した時を思い出す。
さあ、仕上がりや、如何に?
色版に色を乗せ刷る。
ズレないよう慎重に主版を刷る。ああ、微妙にズレてる。
もう一回やり直しだ〜。
何度も刷ってやっと満足のいく版が出来上がり!
8月19日には名古屋のJR高島屋でこの版画を買ってくれた方に水彩で色を足していく
加彩パフォーマンスをやります。
まだ先だけれど、ホームページをチェックしてね。