さあ、発売前の大公開だよ。
長編外伝『ダヤンとふたりのジタン』、第二部の舞台となる洞窟見取り図がこれ!
『ダヤンと王の塔』を書くとき、城の模型を作ったように、今度は洞窟断面の見取り図を描いてみました。
ファンタジーって基本が作り話だから、できるだけ整合性を持たせないと、いかにもうそっぽくなってしまう。
案外苦労するものなのです。
そして、より現実感を出す・・というより、まあ、自分が自信を持って書けるように、せっせと洞窟探検をしているわけです。
面白いしね。
ってなわけで、山口まで出かけ、洞窟の本にたーくさん出てくる秋吉台の鍾乳洞も巡って参りました。
これが有名な、秋芳洞の黄金柱。
やっぱりすごい迫力です。
秋芳洞、しゅうほうどうではなくて、あきよしどうと読むようです。
昭和天皇が皇太子のときに、名づけられたんですって。
ここは他にも百枚皿など見所がいっぱい。
天井も高く、豊富な地下水で急流や滝、淵と曲折に富んでいるところはとても参考になりそうです。
秋芳洞、景清洞、大正洞と三つの洞窟を巡って、一番気に入ったのは景清洞。
途中までは灯りがあるけれど、その先は真っ暗で、これぞ洞窟探検。
入り口で懐中電灯のついたヘルメットや長靴を借ります。
なんてったって、物語の中では電気なんかついていないからね。
始めはたいまつを持っていたとしても、いつまで持つか分からない。
ちなみに懐中電灯を消してみたら、ひゃー、こりゃ参る。
方角もまったく分からない。パニックになりそうです。
ここにひとりでライターだけ持って、届けもなく入洞した人が、三日後に助け出されたそうですが、すっかり参っていたとか。
ひざの上まで水に浸かって、その先に行くのは断念。残念・・
一緒に洞窟に入ってくれたのは秋吉台科学博物館の学芸員の方。
今回は科学博物館にとてもお世話になりました。
鍾乳洞と鉱山が同じ場所にあってもいいかとか、自主発光できる生物についてとか、色々聞くことができた。
この方はこうもりの研究をしているところもすばらしい!
こうもりの発する超音波の鳴き声を、人の耳でも聞くことのできるよう変換する装置も装備していて、こうもりについてたくさん教えてもらった。
はるか昔、遠い海でサンゴ礁として誕生した秋吉台。
なんと三億五千年前というから、気が遠くなりそう。
それだけの年月をかけて、地下には無数の鍾乳洞が発達した石灰岩の台地となったわけです。
洞窟探検もさることながら、どこまでも続く、夕暮れのカルスト台地をはろばろと見晴らしていると、浮世のことなどケロリ忘れてしまいそう・・
こんにちは。
洞窟がお好きでしたら、入水鍾乳洞をお勧めします。
私は時間の関係でBコースまでしかいけませんでしたが、
Cコースまでまた行きたいと思っています。
ご執筆がんばってくださいね。
いつも、素敵な風景と景色と見せて下さりありがとうございます。洞窟の中の涼しさとか画像を見てわかるような気がします。
リアルな断面図が凄いですねーー、次回作 期待してまーす。
長編大好きです。次回作も期待しています。
洞窟すごいですね。私は閉所恐怖症なので入れません(^^;