JTA機内誌コーラルウェイの取材で宮古島島尻地区で行われる
パーントゥというお祭りに行ってきた。
すんばらしく神秘的でユーモラスでこわくて興奮しまくり!
開催の日にちは絶対秘密、前日にならないと島の人でも知らない。
夕刻仮面をつけた3人のパーントゥがキャーンというつる草を巻き付け、
ンマリガーと呼ばれる井戸の底にたまった泥を全身にまとって、
厄払いのため、誰彼かまわず泥を塗りつけてまわる。
悲鳴をあげて逃げ惑う人々。泣きわめくこども。
無言、無表情(仮面だからね)で追いかけるパーントゥ。
私は「コワイヨ~!」と泣く子を追いかけてスケッチ。
今回はこどもに焦点を絞って描くことにしたから画材はもっぱら鉛筆一本。
彩色しているヒマなどない。
パーントゥに泥を塗られれば、一年無病息災ということで、
親たちは嫌がるこどもを差し出し、泥をつけてもらう。
おまわりさんも難を避けられない。
私ももちろんたっぷりやられて、すっ転んだ。
口のなかまで泥でじゃりじゃり。
メスのパーントゥになっちゃった。
でもうれしい!
これで厄払い、無病息災だもの。
前はもっと臭かったというけれど、匂いはそれほどでもなくて良かった。
今年はユネスコ文化遺産になった初年度なので、人出がすごいかと思ったけど
これもさほどでもない。
まあ、あれだけ秘密主義なら誰も来られないよね。
でも二日目に行った人の言うことには、すごい人で志願しないと
泥をつけてもらえなかったとのこと。
一日目に行ってよかった。
来年の9、10月号にはパーントゥの取材記事が載るから楽しみにしていてね。
って、沖縄離島便に乗らないと見られないけど・・
今のコーラルウェイ特集は「猫のダヤン 八月踊りを見に行った」だよ。