長編 完了!

8月 12th, 2010

いろんなことがあって、ずいぶん長くかかっちゃったけど、ついに長編を書き上げた!

版元とも打ち合わせして、これはいっそ外伝としてではなく、新たなスタートにしようかという話も出ました。

だから、題名も変わるかも。

でも内容は変わらないよ。さらわれたバニラを取り戻すため、トール山の洞窟、クラヤミの国に出かけていくダヤンとジタンの冒険物語。

私の中でひっかかっていたジタンのことも書けて、よかったー。

これで、絵本も物語りも憂いなく続けられます。

長編って書くのは大変だけど、終わると何事かを『なしとげた!』気分。

さあ、これから表紙や挿絵にはいるけど、挿絵も今までと、変えようかと思っています。

エッチングをやるには、大船に通わなきゃならないし、今の私には無理だしね。

思えば、旧型のべスパで大船に行ったとき、第三京浜で危うくコケそうになったこともあった。80キロくらいで走ってたら、いきなりエンジンが止まっちゃったのよ。ブルル・・

まあ、それはいいとして、新たな画材を考えるのは楽しみでもある。

モノクロだから、ペンか鉛筆か筆かで、選択肢はあまりないけどね。

絵の作業がうまく進めば、11月には出版の運びとなります。

請う、ご期待!

夏のごちそう

8月 7th, 2010

夏のおいしいものといえば、スイカにビールにかき氷。

とうもろこしに冷奴。冷たくって、つるつると、喉ごしのいい冷ソーメンだね。

仕事に行ってると、なかなか食べられないソーメンだけど、このところ毎日のように食べてます。

それは仕事を、家でしてるから。

元々、長編の大詰めは家でやることにしていたけれど、怪我した今となっては、好都合。

どうも物語を書く仕事だけは、ひとりにならないとダメなのよ。

よく小説家が、雰囲気のある旅館なんかで缶詰めになるというけれど、それはなんだかうらやましいけれど、そんな身分でもないので、私は自分で自分を缶詰めにするわけです。

缶詰めになると、昼にソーメンが食べられていいわ。

何年も前からたまっていたのを、じゃんじゃん消化しています。

ソーメンは置くと熟成するから、古い方がいいって聞くけど、ほんとかしら?

何年前まで、食べていいのか、誰か教えてほしい。

リハビリテーション・コツ・コツ

7月 30th, 2010

というように、日々リハビリに励んでいます

「振り子運動の上手な人を久しぶりに見た」とほめられたので、はりきってぐるぐるまわしています。

なんでもほめられるとうれしいものね。

夜、ふと目覚めた時など「オモイ」「イタイ」と肩が苦情を言っているようで、寝られなくなっちゃうのも、だいぶ和らいできました。

昨日、地下鉄で出かけて、はじめて席を譲られちゃった。

これもうれしかった。

もう顔も洗えるようになって、いろんなことがちょっとづつ出来るようになっています。

今は長編の文章を打つのに、が打てなくて困っています。

でもそれも、じきにできるようになるでしょう。

何気なくやっていたことでも、体中の協力があってのことだったんだね

明日は河口湖に社員旅行。

参加できそうで、よかったー!

退院しましたー

7月 23rd, 2010

事故ってから、もうじき二週間。

その間、入院、手術、そして退院と長い時間がたったような気がします。

でも、とにかく手術は一番簡単な方法(ってわけでは、もちろんないんでしょうが、切るのを最小限に抑えた髄内釘というやり方)でうまくいき、順調に治ってきているようです。

レントゲンで見たら、ちゃんとねじの切ってあるボルトが何本も入っていた。

現代医学ってすごい!先生ありがとう!

でもね、肩の骨って、折れやすいんだって。普段あんまり支えるものがないから。

特に今年は肩骨折がはやっていると、リハビリの先生が言っていた。

骨折にもはやりとか、あるのかね。

それにしても毎日暑い。

今日は鶴瀬の仕事場に来てるけど、クーラーが壊れて、蒸し風呂地獄です。

これから、リハビリがんばります。

ご心配や励ましのコメントありがとうございました

またもやバイクで転倒

7月 16th, 2010

日曜は富士山周遊ツーリング。朝のうちはいい天気。木ノ花美術館のオルソンのいちごでブランチなんかして、快調な滑り出しだったけど、だんだん雲行きもあやしくなって…富士山五合目への道は霧と雨でコワイよー。
山中湖からの道志道も雨、アメ、雨。
やっと峠を抜けて、町中に出たところで転倒!

今度はちょっと重症で、左肩を骨折。
ただいま入院中です。
しゅん…

なつかしのアリエッティと小人文学

7月 9th, 2010
『借りぐらしのアリエッティ』試写会、見てきました。

原作とは違うけれど、無理ない設定で背景も美しく、面白かった。

原作はメアリ・ノートンの『床下の小人たち』なつかしいなー。

これに続く『野に出た小人たち』『川を下る小人たち』まで読んで、すごく面白かったのを、

学校の図書館のほこりっぽい匂いとともに思い出す。

その後にも『空を飛ぶ小人たち』が出て、出版社の人にきいたことでは、

なんと80歳のときに新作『小人たちの新しい家』を書いているということ。

なんて、はげみになる話でしょ。

小人文学でいえば、佐藤さとるの『誰も知らない小さな国』をはじめとするコロボックルのシリーズもよかった。

アリエッティの家族やコロボックルのせいたかさんなど、周りの人物設定がしっかりしていると、ファンタジーに厚みが出る。

そういえば、指輪物語の前作『ホビットの冒険』も小人文学といえるね。これも小人それぞれの特徴があって、面白かった。

あとは文学とはいえないかもしれないけれど、小人たちの暮らしを描いた『ノーム』。

美しい絵に惹かれ、まず英語版を買って、やっぱり意味が知りたくて日本語版も買っちゃった。

アリエッティを見て、また小人文学に興味がわいてきました。

『床下の小人たち』のシリーズも、もう一度読んでみようっと。

七月七日のダヤンの誕生日、もう過ぎちゃったけど、お祝いのコメントありがとうございました!

猫を洗おう

7月 2nd, 2010

?梅雨でじめじめして、いやね。

猫もしけって、抜け毛が舞っている。

「そうだ、猫を洗おう!」

猫を洗うのは、引っかかれて痛いし、なかなかおっくうなものなので、思い立ったが吉日です。

夫はもう風呂に入っちゃったけど、もう一度入ることにして、猫をつかまえようとするものの、危険を察知して逃げ回るボンちゃん。

やっと捕まえて、風呂につかっている私に渡します。

猫を抱えて、お湯にズブズブ沈んでいくのは、ああ、快感。

どんなに暴れていても、いったん風呂に沈めれば、観念しておとなしくなるのは、どの猫もいっしょ。目なんかつぶっちゃって、温泉気分だね。

そして猫シャンプーの泡風呂です。

風呂上りの猫はいい匂い。

外暮らしのらんちゃんも洗いたいなー。

だけど、このごろのらんちゃんは怖いから。

うんと気力のあるときにしないとね。

話はぜんぜん違うけど、今度の日曜は銀座阪急で、デッサンパフォーマンスとトークションを開催。

テーマは『ボルネオの森を守ろう!』 よ。

ご用とお急ぎでない方は、どうぞお越しください!

トール山の洞窟と秋吉台

6月 25th, 2010

さあ、発売前の大公開だよ。

長編外伝『ダヤンとふたりのジタン』、第二部の舞台となる洞窟見取り図がこれ!

『ダヤンと王の塔』を書くとき、城の模型を作ったように、今度は洞窟断面の見取り図を描いてみました。

ファンタジーって基本が作り話だから、できるだけ整合性を持たせないと、いかにもうそっぽくなってしまう。

案外苦労するものなのです。

そして、より現実感を出す・・というより、まあ、自分が自信を持って書けるように、せっせと洞窟探検をしているわけです。

面白いしね。

ってなわけで、山口まで出かけ、洞窟の本にたーくさん出てくる秋吉台の鍾乳洞も巡って参りました。

これが有名な、秋芳洞の黄金柱。

やっぱりすごい迫力です。

秋芳洞、しゅうほうどうではなくて、あきよしどうと読むようです。

昭和天皇が皇太子のときに、名づけられたんですって。

ここは他にも百枚皿など見所がいっぱい。

天井も高く、豊富な地下水で急流や滝、淵と曲折に富んでいるところはとても参考になりそうです。

秋芳洞、景清洞、大正洞と三つの洞窟を巡って、一番気に入ったのは景清洞。

途中までは灯りがあるけれど、その先は真っ暗で、これぞ洞窟探検。

入り口で懐中電灯のついたヘルメットや長靴を借ります。

なんてったって、物語の中では電気なんかついていないからね。

始めはたいまつを持っていたとしても、いつまで持つか分からない。

ちなみに懐中電灯を消してみたら、ひゃー、こりゃ参る。

方角もまったく分からない。パニックになりそうです。

ここにひとりでライターだけ持って、届けもなく入洞した人が、三日後に助け出されたそうですが、すっかり参っていたとか。

ひざの上まで水に浸かって、その先に行くのは断念。残念・・

一緒に洞窟に入ってくれたのは秋吉台科学博物館の学芸員の方。

今回は科学博物館にとてもお世話になりました。

鍾乳洞と鉱山が同じ場所にあってもいいかとか、自主発光できる生物についてとか、色々聞くことができた。

この方はこうもりの研究をしているところもすばらしい!

こうもりの発する超音波の鳴き声を、人の耳でも聞くことのできるよう変換する装置も装備していて、こうもりについてたくさん教えてもらった。

はるか昔、遠い海でサンゴ礁として誕生した秋吉台。

なんと三億五千年前というから、気が遠くなりそう。

それだけの年月をかけて、地下には無数の鍾乳洞が発達した石灰岩の台地となったわけです。

洞窟探検もさることながら、どこまでも続く、夕暮れのカルスト台地をはろばろと見晴らしていると、浮世のことなどケロリ忘れてしまいそう・・

アニバーサリーの絵

6月 18th, 2010

デザイナーのコンピューターをマックからウィンドウズに変えるので

朝からアトリエはわさわさしている。

私は元々ウィンドウズだし、かかわっても役に立たないので、

自分の仕事に没頭。

今は長編を中断して、アニバーサリープレートの絵を描いている。

毎年秋に描きおろすイヤープレートだけれど、今年から趣向を変えて、

五年連作で『タシルの情景』を描いていくつもり。

しかもイングレーズという、美しく優雅な絵付けにするために、

ペンで描くことにした。

長編の挿絵もペンに変えてみようかなと思っていたので、ちょうどいい。

ちょっとくどいけれど、新しい感じに仕上がったー。

今度はナンバリングもできるので、秋をどうぞお楽しみに!

梅雨に入って、蒸し暑いお天気が続いていやね。

明日は伊東へツーリングの予定だったけれど、やっぱり雨の模様。

あさっての有隣堂もあるし、車にしようかな。

明日もあさっても晴れますように・・・って、ちょっと無理かしら。

ダヤンのアベコベアの月

6月 11th, 2010

ヤッホー!

新作絵本ができた。

一年かかった。

絵本と思って読むと、意味不明かもしれないけど、

例えば、お母さんが読んであげる場合なんかは

思ったままに解釈して、お子さんと語り合ってください。

ひとりぼっちはさびしいようで、さびしくもないようで。

一見開きごとに、ちょっと違う場所に行ってもらえるといいなー

と思っています。

そして『モエ』も発売になりました。

特集は『ダヤンと森のものがたり』ボルネオの森がいっぱいだよ。

スケッチ紀行『北欧へ行こう』も文庫になって新発売。

なので、今週の日曜は船橋東武で新作絵本発売記念のサイン会を開催します。

そして来週二十日には有隣堂ヨドバシAKIBA店でトークショーとサイン会

七月4日には、銀座阪急H2で恒例のデッサンパフォーマンスを行います。

みなさん、ぜひいらしてください。

そして本を買ってくれるとさらにありがたい!